昨日だか久しぶりにNHKの夜のニュース見たけど、驚くほど「ナチュラル」に戦争関連のニュースを報道していたんですよね。たとえば各国が軍事費を増強していることとか(ここで挙げられてる各国がフランスとポーランドだったのが肝)。あとバイデンがウクライナ訪問したことについて、本当に無邪気に「極秘ルートで移動」とか「関係者とのメールのタイトルは暗号化されてた」とかを報道していて、もはやエンタメと化してるよねこれ、という状態。これは現実の戦争の話であって、スパイ映画の話ではない。なぜこうも無邪気に「どんな暗号が使われたのか気になりますね!」(ポップなBGMにのせて)なんてことが言えるのか。そもそもバイデンのウクライナ訪問自体がパフォーマンスでしかないのだけど、そこすら理解せず他人事として消費しているわけで、ニュースがこの調子じゃ国民なんてさらに輪をかけてエンタメとして楽しんでるに違いなく、なるほどこれが戦前ね、という感じでしたね。
戦争になること自体クソだが、万が一戦争になってしまったときにこれではまったく勝てる見込みはないだろう、ということがよくわかる愚鈍さだ。まさに情報に「踊らされてる」わけだから。メールタイトルは「ゴルフについて」とかでした、すごいですね!みたいな感じで楽しげに報道してたんですよ。やばくないですか。チョロすぎるでしょ。
とりあえずエニグマ暗号解読をテーマにした『イミテーション・ゲーム』を観て出直してこいという感じ。これだって史実をもとにしてるとはいえフィクションなのに、緊迫感はこっちのほうが桁違いにある。物語より奇なりな現実、やめてくれ。それは単純に人が(たくさん)死ぬだけだ。
http://imitationgame.gaga.ne.jp/sp/index.html