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ゆと里さんの主張に賛同するし、というかすでに書かれていることを意識してイベント運営をしようとしているので、だからこそ「これは個人書店には荷が重い」と実感している。lighthouse主催のイベントは平均したら10〜20人の集客だし、仮にそれを1000円で開催したら1〜2万、それを50%ずつにして、かつ交通費も主催が負担して、となるとお互いに数千円にしかならない。そのうえ主催はイベント準備から当日の設営までほとんどひとりでやらなくてはならないため、人件費という観点からみたら毎回大赤字でやっているようなもの。zoomの設定もUDトークなどによる字幕作成も環境構築も想像以上に専門性が高いし、zoomは月額料金もかかる。正直なところ、個人書店でのイベント開催は相当な「(各種)能力」がないと円滑な運営はできないし、かつ収益も立たない。私がどうにかギリギリの質と結果を維持してるのは、学生時代にバンドサークルに入ってて音響機器の知識があるから。そして対面もオンラインもなんだかんだで「都内」でないと集客が難しい。ようはこれは構造の問題で、簡単に解決するものではない。もちろんマイノリティ(気にせざるを得ない人)に罪はない。

yutorispace.hatenablog.com/ent

ちなみにlighthouseはこの条件を叩き台にして、最終的には登壇者の不利益にならないように調整(配分比率をアップ)する形でやっています。そして参加者が少ないときは基本的にlighthouseが持ち出しで負担するようにしてます。これは声をかけた側=主催の負うべき責任なので。

books-lighthouse.com/about/boo

ようはこれ、出版業界における搾取構造(主に書店が苦しい)の状況が諸悪の根源だということです。そもそも書店がイベントを積極的にやりはじめたのは「仕入れた本を売る利益だけではやっていけない」からであり、そうさせてるのは業界全体の大きな構造だということ(もっと言えば「本を買う余裕のない人を増やしている社会全体=政治の問題)。

気にせざるを得ない人だけがそのコストを負担する構造、これをどうにかしないといけない。そしてそのコスト負担が最も大きいのが末端で、この場合はお客さんになるのだと思う。特にマイノリティ関連のイベントだとお客さんもその当事者のことが多く、心身的にも経済的にも負担になる(から参加できない)場合が多い。参加できない、というのはむしろ最悪のパターンだし、だからそのハードルを下げたい(安全性確保&価格抑える)のだけど、そうなると登壇&設営側の負担が大きくなる、というジレンマ。ということで冒頭に戻る。気にしないで済んでる側が負担する割合を増やすということ。

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