テレビ放送してたので初めて見ました。面白かったなぁ。え、こういう構成なんだ、と驚いた。映画がうまい…。
前半は主人公の混乱と共に、息子のために生きてきた人生が振り返られ、無為な感じが強調される。
後半は周囲の人がどう見ていたかを語るので、主人公がどう感じていたかは中心にはならないんだけど、それが死後っぽいリアルな感じがする。
息子にも病気のことを言わなかったのは、中盤元同僚の女性に子供のせいにするべきじゃない、と言われ、それがあるから打ち明けなかったのは自分の人生を考えたからだ、という分かりやすいメッセージになっててすごいなと思った。 女の子の作ってたうさぎのおもちゃ可愛い。
同僚たちが侃侃諤諤、最終的には俺も生まれ変わって渡辺さんみたいになるぞ!みたいになるけど最後そうはいかないのも現実感があって良い。そうなっちゃうのだって人間だもの。
役人へのカリカチュアなんだけど、第二次世界大戦後7年後に作られただけに戦争の影響も色濃く、結局そうやってずっと歯車として生きていくのか?っていうのは役人だけに限ったことではなく、しかも現代にもいえることだよな。