with me, always
重苦しい夢からエズラは目覚めた。ポッドを出るとまだ夜明け前だった。暗闇の中で大気は刺すように冷たく、ほんの一息で肺が痛む。
見渡すと、故郷の星との違いが目についた。苦痛と恐怖が忍び寄る。
幸い、エズラはこれに支配されない方法を知っていた。
目を閉じ、息を吸い、そして吐く。心を開け放ち、フォースに身を委ねた。
途端、全てと繋がり合う。
足元の草が生きようと深く伸ばした根が見える。山の頂で雪が一片舞い落ちていく音。岩壁を侵食する強い風。飢えて呻く獣の苦しみ。
厳しい、容赦のない世界。だが悪意は遠く離れている。
まだ寝ている仲間を起こさないよう、極小さく話すノティの明るく優しい声が聞こえる。そのそばで小指の先程もない小さな花の蕾が、夜が明けるのを待っていた。
フォースと共に在る――エズラは呟いた。
祈りや救いや、ましてや縋る為でもない。ただ実感した。それは単純で、純粋な、事実だった。
ふと、右肩が温かい事に気づく。ちょうど大きな手が包んでくれているかのように。よく知っている、懐かしい感覚。
――そうだね。あんたも共に在る、いつだって。
心の中で囁いて、エズラは微笑む。
目を開けると、荒野の地平線に最初の光が射すところだった。
遥か彼方で、パーギルの歌声が聞こえた気がした。
文字数ギリすぎて説明が入らなかった
ファンフィクション。inペリディアのエズラくんが瞑想している、ワンシーン・ショートショート
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