何もバブル崩壊後のゴーストタウン化現象に限った話ではなく、近代は必ずスラムを都市周辺に生み出しながら成長してきた。スラム化(格差化)は成長の原動力だと言っていいからだ。札幌だって冬季五輪までスラム街が区域としてあったほどだ。行政はそれをジェントリフィケーションで隠蔽する。
資本主義(に限らないが)は、必ず外部を必要とする。利潤は本質的に外部からしか生まれないからだ。植民地にしても第三世界にしても資本主義が成長(拡大再生産)するための基本的前提条件だ。マルクスの思想の限界はこの辺にもあったのかもしれない。