フォロー

「(進化心理学において)コストが、進化の歴史の中で非対称的であった場合、コストのかからない誤りをする方に判断が偏る傾向が進化する(略)不確実性が大きければ大きいほど、この偏りが大きくなる」(東京大学「なぜ現代人には虫嫌いが多いのか?」)

面白いのがこの偏りの傾向が遺伝する性質のものかどうかということだよね。遺伝するものだとすればその結果論=進化論も成り立ちそうだが、そうでないとすれば文化論的な説明が必要になってくる。フロイトの原父殺しは、家族関係の中で個体発生が系統発生を反復するように行われるということだ。
何の話かと言えば、家族という群単位の中で養育者に対する絶対依存と自立という関係の構造が、ある程度普遍的だろうということだ。それがエディプス・コンプレックス、去勢ということ。その意味でフロイトの心理学は、古代ではなく幼少期に遡る考古学だと言える。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。