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「ダニエル書は、シリア王アンティオコス・‥による徹底した迫害と受難の時代に、この現実の地上の絶望の徹底性に唯一拮抗することのできる、「未来」の救済の約束として霊感された。現世に何の歓びも見出すことのできない民族が、生きることの「意味」のよりどころとすることができるのは、ひたすら「未来」における「救済」の約束、来たるべき世に「天国」があるということ、現在われわれを迫害し、富み栄えているものには「地獄」が待っているということ。現世に不幸な者たちの未来には天国があるいうこと。そのような決定的な「審判」の日が必ずあるという約束だけだった。「主よ、これらのことの結末はどんなでしょうか。」[ダニエル書12章8節]すべてはダニエルのこの悲しい問いから始まっていた。やがてキリスト教世界を支配する「最後の審判」という壮大な結末の物語もまた。この時預言者ダニエルの霊感において想像された。イエス・キリストの語るとおり、富める者が天国に入ることが「駱駝が針の穴を通ことよりもむつかしい」のは、・・・・天国はもともと不幸な者たちのためにつくられた場所だからである。・・・→

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