昨日の飲み会の帰り、「仙人」に遭った話(青空から再掲)
まぁ、よくある杖をついたおじいさんではなく、何の脈絡もなく話しかけてくる人のことを昔から勝手にそう呼んでいる
「遭」うとはいっても、別に嫌な相手ではない 少し不思議な相手ってところだ
以前は年1回くらいだったが、近頃は車通勤ということもあり10年以上遭遇していなかった
・美人な双子の妹を持った結果、同性にしか魅力を感じなくなった男性
・昼間の地下鉄の車両に2人しかいないのに隣の席に座って戦争帰りの話をし始める老人
・先頭車両より先の駅のホームで日本の未来を託そうとしてくる壮年
まぁいわゆる「変な人」たちなのかもしれない
本日は
・列車の乗り継ぎを突然教えてくれて、車通勤ばかりはダメよ勘が鈍るわ、と諭すお姉さん
だった
女性の仙人は珍しい
「次の駅で普段と違って N 番ホームに入るから、反対側に乗り継ぎ列車がいるわ
だからあなたがこの列車に乗ったのは正解なの」
どの仙人にも不思議と電車に関わるところで遭遇している
(つづく)
仙人たちは何故話しかけてくるのか?
女性が話しかけられるのは、まぁわかる
9割方は外見に惹かれて何でもよいから声をかけてみたというものだろう
ナンパでもなく何らかの勧誘でもなしに「成人男性 or おっさん」に声をかけてくるところが異質なのだ
二十歳前後の頃は自分に「隙があるから」声をかけられるのだと思っていたが、ひと頃からは「話しかけてもよさそう」な空気を纏っている(ように向こうには見えてる)のだと思うようにしている
実際に話しかけられたところで、上手に言葉を返す術には長けていないのだけれど
「話しかけちゃいけない空気」感が滲み出ているよりはいいか、という開き直りで、仙人に遭った時にはできる限り楽しむことを自らに課している
そんなわけで見知らぬお姉さんと1駅分の会話を楽しんで帰ってきた
彼女はそのまま列車に残り、路線のその先へと消えていった
ほんと、あのお姉さん誰だったんでしょうね?
#fedibird