フュリオサ、ややネタバレ
ジョージ・ミラーは親切だなぁ〜と思う。『フュリオサ』は前作の世界とメル・ギブソン時代のマッドマックスシリーズの間を繋ぎ、前作の世界の見取り図を示す事で、前作のメッセージを補完してる。(これまでで一番社会の構造がわかりやすいので一見さんにも優しい)
ディメンタスがこれまでのマッドマックスになかったほど多弁(雄弁ではない)なのも、男の作る暴力支配の社会の空虚さを表していると思う。
あの前日譚があったからこそ、フュリオサは女だけで脱出することにしたんだと思う。
ジャックはいい奴だったけど、死に方はあんまりカッコ良くなくて、お母さんは最後までカッコよかったのも、ジョージ・ミラーの「男にかっこいいとこなど持っていかせてたまるか」という意志を勝手に感じて👍
すでにヒット作もある爺さん監督でここまできちんとフェミニズムと向き合える人は珍しいし貴重。長生きしてほしい。