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野間さんたちの活動は「当事者運動ではない」ところがポイントで、当事者がどう思うかは関係なく、マジョリティとして差別に反対します!ってのが基本路線で、新大久保でもみんなが歓迎していたわけではなかったし、ことを荒立てないで欲しいっていう当事者(被差別当事者・地元の人たち)もいたわけだよね。

実際には、ヘイトスピーチ規制法にしても、丁寧なロビイング活動をされていた当事者の方々の力がなければ成立しなかっただろうし、カウンターの功績がどのくらいあったのか、はっきりわからないところもある。でも、あの時期には、やらないよりやった方が良かったんだろうと私は思っているんだけど。

当事者運動との関わり方みたいな繊細な問題に無頓着に「差別とみたらカウンター」みたいな行動力が残った結果が、とても悪い形で現れたのが、今回の件なんじゃないか、と思う。

当事者運動への敬意を学び損ねたんじゃないかな。彼らがフェミニズムに関して、女性の話を訊くのが苦手なのは、もちろん自らの女性蔑視と向き合えていないからという面は大きいんだろうけど、当事者運動の大切さを理解していないことも原因としてあるんじゃないかと思う。

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