強い女って
守る/守られる(強い/弱い) な構図をもう見たくないなというのがある
「男性(役)」には現実逃避はこれまでずっと許されてきたけど(その現実逃避ですら仮初のものかもしれないし あくまでも比較的にってこと)「女性(役)」は猶予がない なんでもない ただの人として生きるなんて どんな人にも現状無理かもしれないが その猶予を想像できるだけの余地もない だからエンパワーメントされないし 「フェミニストじゃないですけど」になる←フェミニズムだけのせいじゃないけどね〜
「強い女」は……というか 強いひと はどんなにピンチになっても的確に戦況を見極め 柔軟に行動指針を変える人、だと思う どんな時でも精神的に完全に屈服することはなく 抗い続ける その姿は美しいし 作品を見終わった後に「明日からの仕事も頑張るか……」と思わせてくれるパワーがある けど でも同時に人をうんざりさせるものでもある
私は強い女に全くエンパワーメントされない訳ではない でも諸手を挙げて喜べもしない なぜなら普通に諦めて ゲームオーバーになりたいという願望を持っているから 楽になりたいといって去っていった人達は何処は行くのか 私はそれがどちらかというと知りたい 自分が悪かったと言っていなくなった人達はどうなる?