人は予期せぬ出来事に遭遇すると誰しもがパニックに陥るものだけど、知的階級層のパニック行動は一般社会への影響を考えると、とてもたちが悪い。長期にわたり修正が効かなくなるので。
最近でも福島核災害、新型コロナウイルス感染拡大、ジェンダーイデオロギー、能登半島地震、そして今回の高裁判決。科学、医学、文学・社会学、報道、そして今回は法曹。レイヤーは違えども彼らの中で起きていることの根っこに大きな違いは見えない。
戦後日本がすべてのセクターを総動員してやってきた階級の不可視化、透明化の行き着く先がこの光景なんだろうか。だとしたら、統治機構にとっては最高の結末だろう。なんたって、今となっては、ほおっておけば統治機構がスイッチ押さずとも、自分たちから相互監視をし始めるくらいに馴致されているわけで。それは思想の立ち位置、左右関係なく。隣組と山岳ベースの合わせ技。ローコストハイリターン極まれり、である。