アメリカの左派系政治サイトのポリティコに今回の民主党の敗北はバイデンの負け戦をハリスがそのまま引き継いだからだ、という論考があってこれが今日読んだ記事の中で一番面白かったな。

今は沈静化したけどコロナ後のインフレの影響は大きくて、労働者階級にはまともに直撃した。バイデンの政策的な失策だったわけだが、この経験がトラウマ的になっていてバイデンの後継者としてハリスが出てきたことが一番の失敗だったと。せっかくチェンジしたんだからバイデンとは違うんだというスタンスで出てこなければならなかった、特にインフレとガザの問題で示さなければならなかったのにと。

確かに今の民主党上層部はテック企業と近い人間が増えていてさらにアイデンティティ・ポリティクスを中心軸に据えてしまったので富裕な文化的左翼（ポリティコはこの表現好きよね）の大学教授や活動家が大統領選では主体となっているのは事実。

彼らは労働者を学がない、文化的素養がないとして嫌い組合活動をあまり良しとしない（テック企業ほ基本的に組合を作らせたがらない。アップルが数十年かかってアップルストアで漸く組合作ることが出来たのが象徴している）彼らは同じ階級である富裕層と組んで階級格差を埋めるような政策の優先順位を下げさせる。それが命取りになったと。なかなか面白い論考だった