昨夜は、日本国内の米国大統領選の解説をざっと読んでみた。アメリカの民主党は高学歴層のインテリばかりをターゲットにしてきて、労働者層を切り捨てているから負けたんだという言説は、いろいろな意味から今の日本的には受け入れられやすいんだろうけど、それだと連邦議会の上院、下院で、特に下院ではレッド・ステイトであるにも関わらず、ブルーワーカーの支持を得て勝ち上がってきた様々な属性を持つ議員が相当数誕生し、院の構成逆転させていることの説明はつかなくなる。それこそバイデン政権は過去の政権の中で最も労働者運動に理解を示してきた政権なのだから。
まだ10月の段階で7000万票超に達していたと言われている郵便投票、不在者投票の中身の分析が行われているようには思えないので、現時点で細かな分析は難しいんじゃないのか、というのが俺の感想かな。その辺も踏まえて連邦議会選挙と大統領選との間に生まれた乖離の理由(この辺りは前からサンダースが再三指摘していた)やハリス陣営が途中から戦術を切り替えた効果など、詳細な分析を待ちたいところだ。