“国内家計の住宅ローンが急拡大している。世帯平均の負債は年収や貯蓄より速いペースで増加し、2023年に初めて年収より負債が多い状態となった。特に30代など若い世代の負債は大きい”
中間所得層が剥がれ落ちていく。一気ではなく、徐々に。だから怖いんだよ。気がついた時には、手遅れだから。というか、今、既ににそうなりかけている。「一般の人」らによる押し込み強盗事件の続発と根っこの部分では繋がってる話だ。
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押し込み強盗で、この間捕まってた若者の犯行理由が「税金が払えなかったから」だったのは、今の日本の非正規労働者が置かれている状況のすべてを象徴している。彼が学校卒業後に派遣業やバイトやってたとすると、一年目は所得税以外の税金がかからない。２年目からは天引きされるが。で、一年目に支払えずに溜まった市県民税や保険料が重くのしかかる。親世代も子どもの滞納している税金を払えるほどの余裕もない。みんなどこも苦しい。
これから金利が上がっていくと、ギリギリの枠内で生計している若年世帯主に住宅ローン支払いが重くのしかかる。それでなくても物価上昇額に賃金がまた全く追いついていない。特に若年層なら、なおさらだ。
今年に入り、ウチラの現場では、週末になるとスキマバイトの一員にそうした人たちをよく見かけるようになってきた。今冬、あの人たちが迫りくる住宅ローンのボーナス払いのために、押し込み強盗犯に加わってしまう可能性は否定できない。政治家や報道関係者が思っている以上に、中間所得層の生活は切迫している。
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