https://mainichi.jp/articles/20240829/k00/00m/010/274000c
悪名高き中曽根行革、しかしその政策のほとんどは一つ前の鈴木善幸政権下で静かに走り始めていた。そもそも中曽根行革の中心たった土光臨調は鈴木善幸政権時に始まっている。
小泉政権下で行われた構造改革にしても、本格的な派遣法改正が始まったのは橋本政権、教育基本法改正議論は小渕政権下で始まり、郵政民営化にしても橋本政権の財投改革により、あの段階で郵政事業の分割私有化しか選択肢はなくなっていた。
第二次安倍政権が順調なスタートを切ったのは野田政権の時にほぼ着手されていたからだ。原発再稼働、消費税増税は、菅直人政権で突如ぶち挙げられ、野田政権で事実上決まった。韓国イ・ミョンバク政権との間でほぼ決まりかけていた従軍慰安婦問題(個人的にはこの解決案が良かったとも思わないが)を土壇場でひっくり返したのも野田だ。その経緯はイ・ミョンバクの回顧録にしっかりと残っている。山東昭子や菅原通済の元運転手などという怪しげな連中が顔を出し尖閣の領土問題が浮上し中国と緊張関係ができたのもこの時だった
万が一、次の総選挙で自民が敗れ下野した場合、自民党に政権を戻す時にその下準備をするための第二次野田政権と考えるならこの流れは非常に分かりやすい。分かりやすいがbullshitである