【パリ五輪】ボクシング女子と適性資格、今起きている議論を解説 - BBCニュース bbc.com/japanese/articles/cgl7

この問題はそれほど複雑な話でもない。IOCが世界陸連が取り入れている(世界水連も導入しつつある)事前チェック方法をそのまま適用すればよかっただけの事だ。問題が拗れた原因はIOCにある

国連特別報告者であるリームアルサレム氏も参照している、英国のカンブリア大学で長年女子スポーツと女性の人権問題を研究してきたキャシー・デバイン氏が今回のパリ五輪ボクシングにおけるIOCの不手際について、厳しく批判し、提言も述べていたので紹介したい。

“IOC は次のように主張しています。「常に包括性と公平性のバランスを取ろうとしている」こここ概念上の問題の核心です。包括性と公平性は対立するものではないため、「バランスを取る」必要はありません。包括性と公平性は一致しています。その結果、女性部門が誕生しました。

IOC は、女性カテゴリーが性別に関する基本的な包括基準であることを忘れているようです。それは、女性アスリートの公平性と安全性を確保する必要があるからです。包括性、公平性、安全性は一致しています。

IOCの主張が意味しているのはトランスジェンダーや XY DSD を持つ男性を女性スポーツに組み入れることと、公平性と安全性のバランスを取ることです。しかしこれは女性のスポーツへの参加、公平性、安全性を損なうものです。これら 3 つの価値は密接に結びついています(続)
QT: fedibird.com/@gaitifuji/112946
[参照]

ガイチ  
【パリ五輪】ボクシング女子と適性資格、今起きている議論を解説 - BBCニュース https://www.bbc.com/japanese/articles/cgl777mk8v1o この問題はそれほど複雑な話でもない。IOCが世界陸連が取り入れている(世界水連も導入しつつある)事前チェック方...

“IOCの主張には他にもいくつか問題があります。IOC 「男性よりもテストステロン値が高い女性はたくさんいます」と言っていますが、これは間違いです。女性の正常なテストステロン範囲は 2nmol/l 未満です。PCOS の女性でも 5nmol/l 未満です。男性の範囲は 7.5~30nmol/l です。したがって、XY DSD と思春期のアンドロゲン化を伴うアスリートはテストステロン値が高いという IOC の主張は誤りです。彼らのテストステロン値は男性の範囲内で正常です

世界陸連@WorldAthletics と 世界水連@WorldAquatics のポリシーは1 つの重要な点で異なります。水連では男性思春期後の女性スポーツで XY DSD およびアンドロゲン化を伴うアスリートを許可していません。一方陸連では、男性思春期後のテストステロン抑制が 2.5nmol/l 未満のこれらのアスリートを許可しています(続)

今後に向けて、各スポーツの運営管理者に対しての私のアドバイスはこれらの 2 つのポリシーをベースとしたうえで、次の修正を加えることです。

(i) 世界水連は、cass reviewに照らして、男児の思春期抑制に言及している条項を削除することてす。これは現在において非科学的であり、非倫理的であると見なされています。

(ii) 世界陸連は、XY性分化疾患を持つ選手がテストステロンを2.5 nmol/l未満に抑えれば女子スポーツに出場できるという条項を削除すべきです。この要件は人権侵害となる可能性があり、いずれにしても男性の優位性を排除するものではないからです。

最後に。野心的なインタビューによりケリフのトレーナーは、ケリフの生物学的性別を事前に確認していた事が明らかになりました。AIBAが実施した2つの独立したテスト以外に、昨年フランスで行われた自主的なテストでも同じ結果が出たことを知っており、そのことはケリフにも伝えられていました。(終)

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今回の件、「参加基準」という一点のみに話の焦点を絞り込むならば、科学的、生物学的見識を持つこの分野の専門家に話をきけば、この様に明確な答えが出る話であり、何も複雑なことはない。今回だって事前に陸連、または水連の基準を用いればよかっただけの話だった。パスポートに何が書いてあるかなんて全く関係ない話なのだ。

これは余談だけど昨日も紹介したケリフ選手のトレーナーの話は、彼がこの「プロジェクト」に参加する経緯から大会前の諸々の出来事を事細かに話していて、それらは今まで流布していた話を根底を覆す1大スクープなんだけど、興味深いのは話しているトレーナーも聞いているインタビューアーも、デバイン氏のような専門的知識を持たずに話しているので、自分たちがどれだけ重大なことを公にしているのかを理解していないところにある。まあ此処から先はジャーナリストたちの出番になるだろう。その報告を私は静かに待ちたいと思う。しかしこの問題における日本国内の報道機関の議論の低調さを見ていると、本当に頭を抱え込んでしまう。英語が出来る、出来ないとかも実は関係ないのかな。だって英国在住の大手新聞記者がキャスレビューのキの字も出さずに、紙面でトランス問題の解説しだすんだからね。もう何かなんだかわからないよね、ここまでくると。

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