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ヤングケアラーなる造語を作ってまでして児童労働の現実を覆い隠したい理由は、資本があるものはその労働には対価を払っているにもかかわらず、行政、資本家や一部知的階級の者たちが、介護や家事を「労働」とみなしたくないからだ。今まで女性がやってきたことを労働とみなしたくないからだ。それ以外に答えが見つからない。

この構図、私の目には男性の非正規雇用問題と同じに見える。今現在、非正規雇用になっている男性が置かれている社会経済状況は、長年多くの女性たちが置かれてきたものだ。国が貧しくなり社会からバッファが消えていく中で、この国の統治機構や持てる者たちは、それでも足りないと、その穴埋めとして技能実習制度という現代の奴隷制度を引っ張り出し、今は家庭の中で女性たちが担ってきた役割を子どもたちに分担させ、家庭の中にいた奴隷を社会に更に引きずりだそうとしている。当然ながら、より多くの負担が女子児童に向かうのは構造的に必然となる。その彼女たちの前にそびえ立つのがこの国の異様なる性搾取構造だ。貧困の無限連鎖講みたいな悲劇的状況が、我々の目の前に荒涼たる風景として広がっている。自己決定権の前に拒否権を。この状況を拒否できる権利を社会的弱者に与えよ。話はそれからだ。

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