ジュリー・ビンデル「なぜ売春ロビーとトランス活動家は手を結んでいるのか」 – ポルノ・買春問題研究会|国際情報サイト https://appinternational.org/2023/11/16/queer-defence-of-the-sex-trade/
私が最初に異変を感じたのは2015年。当時、組織の中に知り合いがいたアムネスティが性風俗従事者に関するポリシー変更したことについて触れた時だ。これは売春者を保護し買春者の厳罰化に使うための一つの方策になると書いたところ、「売買春者の人権を守るもの」と称するフェミニストを名乗る連中から粘着的な批判を食らったのだ。私としては喧嘩上等で戦う気満々だったのだが、アムネスティの中にいた知り合いに迷惑かかりそうになったので止むを得ず矛を収めたのだが、相手側の手口に、ある種の手練れ感を覚えたので、その時のメンツのことは一応調べておいた。
その後、時は流れて2018年の秋。me.too運動の高まりを受け、ようやく被害を口にし出した中、性風俗業界にいた女性達が過去に受けた加害行為を話し始めた途端に、「左派リベラル」と目される人たちから袋叩きにあってる様子がリツイートで回ってきた。とはいえ前後の文脈もよくわからず、詳細がわからないから、何かあったのかな程度の認識だったのだが、その時だ。叩いている中に、先ほどのメンツの名前を発見、更にそのメンツにアカデミシャンや法曹、活動家が乗っかっているのを見て「???」となった。そこが本格的にこの話に触れたきっかけとなる
QT: https://fedibird.com/@gaitifuji/111420767029487943 [参照]
思い返せば左派が性風俗産業に籠絡されていくのをリアルタイムで見るのはこれで2回目。1回目は、週刊金曜日誌上を中心にして展開された「売る売らない論考」の時。そして2回目が今回だ。何かがおかしいなと最初に感じた理由がこの1回目の籠絡劇を見ていて、その経過や手口を覚えていたからである。そして今回、推進側に立ってる人たち、あの時と殆ど同じ、あの時のリーダー格の人物の息がかかってる人ばかりである。そして今回はそこに権威持つ研究者、法曹、ジャーナリストにここに金の匂いを嗅ぎ取った連中まで加わっている。状況はかなり良くない。今の日本の得意技である、周回遅れのトップランナーをここでもやらかしてくる、そんな嫌な予感がひしひしである。
これは何かがおかしいな、しっかり考えようと、その後それこそ「半年ROM」って、いろいろな文献、資料、書籍に目を通し、背景を探ってみた。しかし出てくる批判的論考はそのほとんどが右翼、保守陣営からのものであり、彼らの他のことに関する主張を見ていると、とてもじゃないが鵜呑みにはできず、これを参照していいのか大いに迷った。正直言って、これは俺の見込み違いかな、何もないのかな、と思っていた時に探りあてたのが、先ほど紹介したジュリー・ビンデルによる圧倒的な批判論考であった。ここから一気に問題の根っこの部分が分かりかけてきたわけだが、あそこでビンデルに出会えてなければ、多分今も何が問題かわからないままであったと思う。というのも、私の当時のTwitterのタイムラインにはこの問題の疑問点等は殆ど出てこなかったからだ。普通、まさかこんなことになっている(こんな杜撰で、矛盾に満ちた穴だらけの議論構築されている)とは思はないし、思えないもの、しかも左派と見られる研究者、法曹かやってるわけでね。