いま、東電圏内はこの猛暑であるにもかかわらず、でんき予報を見ればわかるように電力使用は80%程度に抑え込まれている。これは他の地域も大きく変わりはない。今年に入り1日の最大需要電力は1月、2月の寒かった日にあった5200kw程度。今の東電の出力は、手持ちのカードをフル稼働せずとも5700kw確保出来ているのでビクともしない。因みに今日のピーク時は供給量の82%で収まっている。
大規模電力消費施設が太陽光用いた自家発電型に切り替わっていること、省エネ家電、自家用発電設備の浸透、電力代高騰を受けて消費電力が抑制されていること、そして経済規模の縮小など様々な理由が重なり、原発なくても「安定供給」が可能になっているわけだ。今後蓄電池技術がさらに跳ねると、余裕は更にできるだろう
しかし世間的には電力は逼迫しいると思われているに違いない。それは政府や電事連が様々な方法を使い、電力逼迫を避けるために原発再稼働をしなくてはという世論形成をしてきたからだ。しかし今、メディアで電力逼迫しているという話が出てこないのは、統治機構が所期の目的を達成したことで情宣を止め、実際逼迫もしていないから出てこないわけである。こうした一連の流れを検証をするのがメディアの仕事だが、見ている限りあまりやる気はなさそうである