この間亡くなった坂本龍一が國分功一郎との対談で「今のミュージシャンはルーツを探ろうとしない」と嘆いていたのを思い出すが、同じことが聴き手側にも起きているのでは?と、この10年くらいよく感じることでもある。まあ普通の一般の人ならそれも仕方ないが、、先ほどの人は現代英国文化がフィールドな訳で、そんな調子で本職の分野は大丈夫なんだろうかと思ったりもする。この方、以前にはイギリスの食事がまずい、という定番ネタについても語っていて「案外まずくないんじゃないか説」を唱えておられて、まあそれは好きにすればいいんだけど、その英国の食事が不味くなった理由をご存知ないらしく、そこに驚いたわけですよ、こちらは。英国の庶民の食事が劣化したのは、産業革命の副産物なのは俺みたいなど素人にも知れた話でしょうに。私はこの方の本を読んだことないので、自分の分野では鋭いことを仰られているんだろうと思うけど(結構な売れっ子さんみたいなので、仕事内容が評価されての今なんだろうし)とは言え、そういう人でも少しでも自分のレンジが外れると脆いのだなあと。ただ最初に驚いたツイートは、学者研究者の前に人としてどうかと思いますが。
まあTwitterはいろいろなものを可視化するわけで、それは自分も全く例外でははなく。気をつけないといかんですな。