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終戦記念日だ。

亡き母からは時々戦争中の話を聞かされた。母は当時まだ10代になったばかりだったから、空襲で逃げ惑う話が多かった。そして戦闘機の音が大嫌いだった。トラウマだったのだろう。

亡き父は学徒出陣で終戦前にはシベリアの捕虜収容所で過ごした。背中に大きな凍傷の痕があった。でも収容所での話は聞いても教えてはくれなかった。亡くなったときにその当時収容所に一緒にいた上司が自分で綴った思い出のコピーをくれて初めて詳細を知った。

戦争は父母のような市井のひとびとに大きな傷跡を残したが、皆高齢者となって話を聞く機会も少なくなりつつある。

戦争を全く知らないわたしたち戦後生まれがこの先どう日本という国を未来の世代に残していけるのか、8月15日になるといつも思う。

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