イギリスのドラマでは障害者が声を上げることなくさらりと出演していることが多い。
例えばメリッサ・ジョンズMelissa Johns。Grandchesterという聖職者が刑事と一緒に事件を解決していくドラマシリーズに、警察で働くスタッフとして出演しているが、彼女は肘から先の右手がない。そして、アーサー・ヒューズArther Hughes。Shardlakeという殺人を解決する中世の弁護士をカリスマたっぷりに演じているが、彼は短い右手を持つ障害者だ。
こういう障害を持ちながら役者として成功しているひとたちはオーストラリアでも日本でも見たことがない。健常者が障害者を演じるのではなく、障害者がありのままの姿で出演していることは、現代社会を反映する嬉しい出来事だと思う。