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平安時代から鎌倉時代にかけては、疫病の流行をはじめ、大地震、火山噴火、大火事、 飢饉、戦火などの災害が多発した。当時は対策としては元号(年号) を改めることぐらいしかできなかった。これを「災異改元」という。
歴史上102回あったが、そのうちの71回までが平安・鎌倉時代に集中している。この改元の理由の内訳は、天然痘の流行が12回、ハシカが7回もあり、この二つの感染症がいかに恐怖の対象であったかがうかがわれる。
(石弘之『感染症の世界史』/角川ソフィア文庫)

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