第74回NHK紅白歌合戦感想
個々の演出は一部の演歌・歌謡曲勢を除いて概ねよく練られていたけど、NHKホールの外と事前収録がいくらなんでも多すぎて残念。コロナとか働き方改革とか理屈では分かるけど、あくまでNHKホールを熱気に包んでほしい。
アーティストのファンクラブ会員を呼んでライブ化してしまったらそれはもう紅白ではない別の何かになってしまうのは敢えてやってるんだろうか?
そんな中でなんと言ってもハイライトはYOASOBIの『アイドル』。楽曲が公開されたときからいつか本当になると信じてたことが実現しててちょっと泣いちゃった。参加したアイドルもみんな楽しそうで、しかもMISAMOやNewJeansまで参加するなんて。ジャニーズ不在を一蹴どころか大きくアップデートしたエンタメ業界のエポックメイキングになるようなステージだった。
意外だったのは番宣の少なさ。『ブギウギ』のスケジュールがつかなかったのもあるだろうけど、朝ドラや大河の話題があっさり。反面、NHKプラスと受信料の話はきっちり入っていて日本放送協会に対する風あたりへの配慮が伺えた。
来年以降も紅白があるか分からないけど、変化と模索を感じる紅白だった。