長文 大路通天 

朝ドラついでにBSPの「大路通天! ~中国横断・ヒッチハイクの旅 チベット編~」再放送を観ているのだけれど、これがとても良い。

出演者の中国人ディレクター李忱さんの日本語が美しく(学校で真面目に日本語を学んだ外国人の方が正しい日本語を話すよね)聞いていて穏やかな気持ちになる。
旅で知り合うチベット族の人々へ敬意を払う彼の誠実さが番組を落ち着いたものにしていて、漢族にもこういう人がいることにホッとした。

ヒッチハイクで車に乗せてくれるのは出稼ぎに来ている漢族であることが多く、車中の会話でチベット族の立ち位置や政府の政策の実態を垣間見ることができる。
彼等が何も感じていない訳ではないかもしれないが、金のためにチベット族の土地を開発したり、補助金目当てに国境付近に住まいを移すというのは薄寒い。

政府から貧しいと決めつけられているチベット族のお祭りに豊かな人間性を見てとり羨ましいとこぼし、かつては漢族にもあったはずの文化であるのにと「論語」を引用する見識の高さも李忱さんの魅力。

私も仕事でモンゴル族の人たちとお話しする機会がそれなりにあったけど、少数民族と漢民族の間にある溝っていうのは日本人には計り知れなくて、こういう旅の中でしか知り得ないことも多いよなぁとしみじみ観ている。

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長文 大路通天 

んで、もちろん日本国内にもこうした溝というのは存在していて自分もマジョリティ側なので気付けない溝っていうのはあるだろうと思う。

話を聞くために旅に出るというのは相当な人間力のいることなので、怠惰な生活をしている私にはちょっとハードルが高いなぁ。

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