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公開当初、賛否両論でゴウゴウしていたから小2に観せて大丈夫なやつなの?と夫婦で検討して、斥候の私ひとりで観てきました。
結論として「子供と観に行って、帰りに色々おしゃべりしながら帰れる映画」でした。

なんか大仰に言われていたけど普通にジブリらしいジブリ映画。千と千尋も最初わかんないとか散々言われていたものね。
そりゃあ説明のない描写はたくさんある。メタファーを読み解くのを目的にして行ったら全編気が抜けなくて疲れるんじゃないかな。
それより、子供のようにそのまま受け取って充分楽しめると思います。

初対面でお腹に手を当てさせられたり、帰宅した父を迎える後妻の描写は刺激的だったけど、カエルや鳥類にウエッとなるシーンは過去作でも似たようなものは観てるはずだなぁ。

男の子がマザコンや初恋(?)を乗り越えて、自分の人生を悪意ごと引き受ける覚悟を持つ良き成長譚でした。
暗さや寂しさを内包した作風なのは、生と死を主題に据えていたし、自伝的作品と聞いて納得。
あと吉野源三郎だと思って観に行ったらダメね。

全体として子供のうちに見せて損はないと思いました。大きくなってから再び観たら感想が変わる体験もできそう。
宮崎駿の映画を映画館で観る贅沢とかもある。


個人的に小学生男児の母としては、勝手に美化されたらたまらないので「クソババア!」と呼ばれるようになるまでは死なないように頑張ろうと強烈に思いました。

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