【吃音者が少しでも生きやすくなるために】
吃音のストレスが年齢と共に減ってきたのは、症状が改善したからでなく(症状はちっとも変わってない)、周囲に対して「喋れなくてごめんなさい」と思ってたのが、「聞き取れないあんたが悪い」「焦らせるお前が悪い」「吃音を理解しないのがそもそも悪」と図々しく考えられるようになったから。
障害を取り巻く構造を鑑みれば、そういう「図々しさ」は実は全然図々しくない。けれどやはり若い時ほど「自分が悪い」「迷惑をかけている」という発想になりやすく、「理解のない周囲(社会)が悪い」という発想にならない。吃音のみんな、もっと「図々しく」生きよう。
ごく稀に「相手の弱点をめざとく見つけて、平気で攻撃材料にする人間」がいる。吃音はまさに攻撃対象にされて、「何言ってっか分かんないよw」とか「そんな吃らなくていいじゃんw」とかフレンドリー気味に責めて、吃音者に「自分が悪い」と思わせる(その誘導が上手い)。全力で離れるべき人間。
この「吃る自分が悪い」から解放されて、「決して自分が悪いわけではない」と思えるようになることが、吃音者の生きづらさを改善する一つのポイントになると思う(そのためには「聞き取れない相手が悪い」くらい思う必要もある)。
#吃音