ブックサンタに世話になってた側の業界にいた者としては、私たちが子どもの時読んでたものだとか、自分の子どもが小さい時に買い与えてたものとかって、今の子に対すると既に「古典」だったりするんよね。端的に言えば、食指が動かない。
あとそういうお金を出せる年代の人たちの「みんなが愛してた作品」って、たくさんのサンタが購入してくれるから被りがち。そしてそういう作品って広く読まれてるから、既に蔵書あったりする。
特に絵本はその傾向が強め。逆に中学年くらいからの児童書とか、もうちょい上のYAとかは弱い。
なのでゾロリとか、おしりたんていとか、つばさ文庫とか、みらい文庫とか、そういうお金出す世代は「別になんの思い入れもない(かもしれない)作品」も、よかったらサンタしてあげてほしい。Amazonとかe-honの児童向けランキングで、直近上位に入ってるやつ。余裕があれば図鑑とかもかなり嬉しい。
言い方はアレかもしれないけど、ブックサンタって買う側の趣味の押し付けになりがちだし、反応が見えにくいから。
大変な境遇にいる子どもたち、にも選書の自由はあるのでね。
もうコラージュはしないし人に見せることもしないけど、やっぱり感想を手書きで残したいのでシンプルに立ち戻って映画ノートを再開してみた
『帰らない日曜日』観た。
身分違いのラブストーリーと言えばそうなんだけど、それだけじゃなくて戦争で負った傷やそれぞれの階級の人の悲しみや想い、物語を語ることが描かれていて良かった。
泳ぐことのできない上流階級のお嬢様と泳ぐことのできる孤児でメイドのヒロインの対比もわかりやすくて、いろんなことに縛られて動けない人たちと胸を張って別の場所に行ける人。奥様の「あなたには失うものは何もない」という言葉はいろんな意味で残酷極まりないんだけど彼らがいる世界を象徴しているし、それがジェーンの原動力にもなったんだなと思った。
裸でウロウロしてるシーンはハラハラするから早く服着てくれとは思ったけど不思議といやらしさは全然無くて、あれは彼女が初めて手に入れた自由な時間だったのかもしれない。
お屋敷も映像も美しくて、何よりお衣装が全て素晴らしくかわいくて最高だった。
久しぶりに原作読みたくなる映画だったな。
映画のことだけ考えて生きていたい
I’m still standing.