フォロー

『カサブランカ』の結末はイルザが誰と逃げるかで2つのラストが考えられていて、2つ撮ってからよい方にするはずが、最初に撮ったものがよかったのでそれにしたと言われている。私見だが、もう1つの方だったら映画は台無しだったような気がする。

同じ時代のお話で、なかなか出国できない人たちのマルセイユの状況を描いたゼーガースの『トランジット』でも、主人公は船に乗って自分が出国するのをやめてしまうが、こちらは乗らなくてよかったという話になってる。

ペッツォルトが時代を移し替えるかたちで『トランジット』を映画化してるけど、『カサブランカ』のラストに惹かれていたのではないか。『バルバラ』を撮るときに参考にしたということをインタビューで述べてたような気がする。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。