語数の少ない辞書はやめましょうと言ってる。だいたいの辞書でふつうに載ってない単語なのか、単に辞書が非力だから載ってないだけなのか、それが分からなくなる。「少ない」の感覚は、英語とドイツ語とフランス語ではずれてくるかも。

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そのままでは載ってない語を上手に分けて引いたり、派生や品詞転換する前の語に戻って引いたりすることで、だんだん言葉のしくみが分かってくる。その感覚は辞書を引き慣れないと分からない。機械翻訳に単語の意味だけ訊いたりしてたら、扉は閉ざされてしまう。

文法書が教えてくれないことを辞書はいろいろ教えてくれる。個々の語の分類とか、言葉の意味の広がり方とか、語の由来とか、使う文脈とか、共起する語とか、合成の仕方とか。使わない、買わないという判断ではなく、じっくりと仲良く付き合う道を選ぶべき。

紙媒体より電子辞書がいいというのは、生活リズムのなかで検索時間の短縮が求められ、時間を倹約した淡白な行動様式が好まれた結果で、今はそれが使うか使わないかのせめぎ合いになっているとしたら、機械翻訳や生成AIがその辺の付き合いをもっと簡便かつ淡白にしてくれたということかも知れない。そうなると、紙の辞書をオススメするときの一番のポイントは、一覧性とかではなく、ゆったりと付き合う気持ちとかなのかも。

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