「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ : 友廣純 訳)を読んだ。
いつか読む時のためにずっと情報は遮断してきた。
読みながら思ったのは、《これはこれまで読んだことのない新しい何かが詰まっている》ってこと。
まぁほぼ思っていた通りの謎解きではあったが、この物語はそこに焦点を当てるだけのミステリー小説ではないってことを私は言いたい。
これはジャンルの垣根を越えて語り継がれる一冊になるだろうな。
『〝できるだけ遠くまで行ってごらんなさい──ずっと向こうの、ザリガニの鳴くところまで〟』(本文より)
@erin 人間の卑小さや弱さと、湿地帯という自然の偉大さや美しさを対比させつつ、エリンの言うとおり『人間として生きるすべてのことが書いてある』素敵な作品でした。