NHK こころをよむ『方言と日本のこころ』
2023 7〜9月

第六回から第八回を読んだ
第六回は、近代化の中で東京の山の手あたりの言葉を「標準語」として定め、それを用いた教育がされてきた話から始まる、方言を取り巻く暗いお話。教育現場において方言を使った子どもたちを罰するルールがあったという話を読んで驚いた。また、そうした流れが生んだ方言コンプレックスや東京へ出てきた地方の人の方言を嘲笑する意識が悲しい事件を生んだことも知り、今の時代との大きなギャップを感じる。
しかし、社会全体での意識は次第に変わってきた…という話が、第七回の内容。
方言が持つ価値が見直され、方言に対する意識が急速に高まってきた流れをもって、第八回は「注目を集める手段としての方言」というタイトルで、小林市のシティプロモーション動画や、パッソのCM、農水省(BUZZ MAFF)の動画を事例として取り上げている。

方言撲滅運動の話はやはり暗く、方言コンプレックスが招いた事件も気が重くなるものだった。
今の時代は今の時代なりに価値観の変化が社会に求められているけれど、どんなことも「意識の変化」というものはそんなに簡単に進むわけないよな…とも思った。
残りの回はあと5つ。

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