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おとなカズミチカズ 

妻子もちミチと、独身経営者のカズ。2人時間が合うタイミングができて久々に会おうっつーことになる。山とか行け。「娘が遠足で行って楽しかったって、気に入ってさ。休みの日に時々ハイキングに連れて行くんだ」そうなんだ、って聞くカズ。微笑ましい子煩悩エピソードなはずなのになんだか悔しい気持ちが湧いてくるけど気付けない。2人でテント貼って、自分らでキャンプ飯する。虫の声と風の音と焚き火の音、互いの声がよりクリアに聞こえて、自分の頬の熱さが焚き火のせいかなんなのかわからない。「実はね、ウイスキーも持ってきたんだ」って小さいアルミのボトルを揺らして笑うミチ。飲まないかい?って誘われて酒を飲むカズとミチ。あたたかいね、心地が良いってしっとり言うミチに、薄暗くなってきた空も相まってよりほおがあからんでみえるり「ミッチー、隣に行ってもいい?」「すまない、風が寒かったかい?」「ううん、キミの隣に行きたい」座ったカズに、火を見ながら笑うミチが「そんな嬉しいことを言われたら惚れちゃうなぁ」「ミッチー?」ん?って目があったミチとカズ。

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おとなカズミチカズ、 

「ミッチー、もっと飲みなよ、弱くないだろ?」って少し低めの声のカズに驚いて「カズ?」って言いかけたところで互いにウイスキーで濡れた唇のまま、カズがミッチーにキスをする。
「カズ…?」「すまない、ミッチー……。今日だけ、今だけでいいから…」もう一度キスしようとするカズを抱きしめて、「酔ってるんだねカズ、そんなに強い酒だった?」って優しく笑いながら背中をさするミッチー。「ごめん」ってくぐもった声でミッチーの首元で「僕もどうしたらいいかわからない。これは、なんなんだろう、ミッチー……」「…酒が抜けたら、考えよう。僕たちは間違えちゃいけない…」しばらくの沈黙のあいだ、せなかをさすりつづけるミチ。「…ミッチー、行かないで、」「ここにいるよ」「僕のそばにいてほしかった、ずっと、お家の事情なのはわかってる、でも、やっぱりあの時、離れたくなかった」「駅で会ってただろ?」「それじゃ、足りない…足りないよ…。ミッチー、僕、キミが「カズ。言っちゃダメだ」「…ミッチー…」「言っちゃ…ダメなんだ」言わないまま、キスをして〜はじまれ〜〜〜!言ってないから大丈夫ってことにしてはじまれー!!!

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