つね日ごろ「ああ、河出の世界文学全集から鴻巣訳のウルフ『灯台へ』を抜き出して文庫にしてくれないものだろうか、『オン・ザ・ロード』みたいにさ」と思いながら生活している人間なので、今日本屋に寄ったとき、平台に「灯台へ ヴァージニア・ウルフ 鴻巣友季子訳」と書かれた表紙の文庫が置いてあるのを見て夢かと疑った。夢かと疑った本は買わないといけない。買った。しかしこれは夢じゃないだろうか。
こういうお知らせに疎くなったために本屋でおどろくことができてよかった、という以上に、2年前なら難なく流れ込んできたのにいまではボロボロ取りこぼしている情報のほうがずっと多いんだろうと思うとややゾッとする(「やや」に留まるのは、取りこぼしたものには「取りこぼしている」と気付けないから)。ところで河出文庫じゃなくて新潮文庫なんですね。
「灯台へ」大澤實訳
『世界文学大系』第57 (ジョイス・ウルフ・エリオット),筑摩書房,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1335761 (参照 2024-10-24)
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「灯台へ」大澤實訳
『世界文学大系』第57 (ジョイス・ウルフ・エリオット),筑摩書房,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1335761 (参照 2024-10-24)