我妻俊樹「鏡の人生」(2019)
https://57577.hatenadiary.com/entry/2019/10/20/134032
《映画「カリガリ博士」は1920年の制作。つまり「カリガリ博士」がつくられてから私が誕生するまでよりも、私が誕生してから現在までに経った時間のほうがすでに長い。
そう気づいたとき、私は何かカリガリ博士に「追いついた」ように感じたのだが、[…]》
これ、わたしも「自分の誕生年を起点にしていまの年齢ぶんさかのぼると、思いのほか“過去”になるのでびっくり」という話をたびたび人にしており(そして「それは単なる数字の操作だから意味はないだろう」などと返事をされることが多かったのもあって)、「そうだよ、こういう感じだよ」と興奮して読んだが、それから「そうだよ、こういう感じだよ」と興奮してよい内容なのかしばらく考え込んだ。