滑り込みでNHK「ジブリと宮﨑駿の2399日」を見た。
勝手に「こういうのだったら残念だな」と心配していた「こういうの」をもっと押し進め、巧みに編集・構成した1本の“作品”で、自分が見たいものとはだいぶ違った。
テレビの単発枠ではわかりやすい物語にまとめる必要があるのかもだが(それでも、ここまで単線的ではない作りようはあったんじゃないか)、素材は膨大にあるんだろうから「ポニョはこうして生まれた」より長いのを作ってほしい。
駿のほうで「ああいうのはもうダメ」と強く断っているなら仕方がないけど、もしそうではなく、可能であるなら見たいのは、もっとだらだらと変わりばえしない過程。益体もない愚痴をえんえんこぼしているうちに何かが固まっていっているのかもしれない様子(外目にはわからない)や、なにより、実際の絵が描かれているところ。
「風立ちぬ」取材のときも、テレビ用のやつのあと、ひたすら長いのがDVDとかでリリースされるんじゃないかと期待していたけど結局出ないままだった。
今回のもそういう予定はいまのところないとして、では、これから先に作られ、出されるきっかけがなにかあるか考えると……「それだったら出なくてもいい」とも思う。
ググったらこんなのがあった。
1回だけのテレビ用を作ったあと、12時間半の「ポニョはこうして生まれた」にしたNHKディレクター、荒川格氏:
https://www.nhk.or.jp/professional/2007/0327/note.html