ものすごく久しぶりに、パトレイバーの劇場版第2作(1993)を観た。始まり方と終わり方以外、ほとんど忘れていた。今回が2回めだった? てことは高校以来? 

最後にヘリの中で松井刑事がぶつける台詞はおぼえていたのに、そこまでも体を張ってがんばるのを忘れていた。がんばりすぎていた。
「状況」はレーダー上の戦闘機から始まると思い込んでおり、レインボーブリッジのくだりがまるまる記憶になかった。1993年にレインボーブリッジってあった?(作中は2002年)と調べると、1993年8月開通だそうで、そういう使い方はさすが。

1作めに比べると段違いに、キャラクターの顔が全編を通して安定している。場面場面で南雲さんの顔がブレていたら、この話は成立しないだろう。ブレる作品とブレない作品では何がどう違うのかしら。力のあるスタッフを充分な数あつめるのに必要なもの、予算以外に何かあってほしい。

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(続き) 

・でも遊馬と野明は、髪の色がわからない場面だと見分けにくい気がした。わざとだろうか、わたしだけだろうか。
・この2人の台詞を合計した量の5倍くらい喋り続ける荒川の声を竹中直人にしたのがかえすがえすも見事。不思議と聞いていられる語り口。状況が気持悪いくらいスルスル進むのと似てる。
・携帯電話を発展させるのではなく、それを飛び越えた車載電話が出てくるのが面白い。近未来のテクノロジーはそれだけで見どころ。
・おばあちゃんのやっている煙草屋の赤電話を自衛隊員が借りる、というのはほかの何かでも見たおぼえがある気がするが、それこそ、この映画だったのかもしれない。何もかもあやふや。
・“雪が降ってない日の蹶起”も見てみたい気がする。でも思い浮かべようとすると難しい。こんなことでも想像力が規定されちゃっているのか。

・これはいいものを読んだ。
ameblo.jp/yoshiko-sakakibara/e

はてブのコメント、「世界一の南雲しのぶガチ勢、榊原良子」。

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