ものすごく久しぶりに、パトレイバーの劇場版第1作(1989)を観た。 何度か観てるのにたいしておぼえておらず、途中から「そうだったそうだった」と追いつく感覚があるせいか、観るたびに面白さが増す気がする。
前半で帆場の足跡をたどって古い東京がたくさん映るのはおぼえていたものの、だったら当然、その捜査をしている刑事ふたりの姿も丁寧に描かれるに決まっているのに、そっちは(なぜか)忘れていた。
刑事ががんばるということでは『WXIII』の印象が強く、あれ以降の関連作は観ていないので、パトレイバーの映画は「刑事ががんばる」と「刑事ががんばる」で輪が閉じる感じになった。
・アメリカに行っているシバシゲオの帰国が、重大イベントして待たれているのがいい。
・そして帰国したシバが大活躍する(渡米前からしている)のがさらにいい。
・野明が暴走の件を立ち聞きしていたのをあとになって遊馬が確かめるくだり、ちょっとまどろっこしくない? トマトを落としておいたんだからそれで充分だと思う。
・押井守には「帆場は実在しなかった」案があったと聞くが、周囲がやめさせてくれて本当によかった。