阿部大樹さんから、育児日記『now loading』(作品社)をお送りいただいた。はじめて言葉を話した日からはじめて嘘をついた日までの記録。〝うちの子がはじめてしゃべったのは「バイバイ」だった〟という冒頭から印象的で、日々の変化にこちらも顔がほころびつつ、細かな観察から静かな思索に入る心地よさに、一息に読んでしまった。すばらしかったです。最後の方に自分の名前が出てきて不意をつかれる。
一字下げがないのが、育児の日々が区切り無く続くことを表しているようでもあり、こちらも読むのが止まらなくなるという。