児玉雨子さんの江戸文芸〝沼〟本『江戸POP道中文字栗毛』(集英社)をお送りいただきました。むちゃくちゃ面白かったです。江戸時代にこれほど奇妙な物語が書かれていたのかという驚きと、それらを現代につなげて紐解いてくれる語り口の面白さ、批評性、裏付けの確かさ。9月26日頃発売だそうです。
千手観音の腕をレンタルする『大悲千禄本』や、双頭の赤子が二人になる心中もの『比翌紋目黒色揚』の奇想に驚き、『諢語浮世風呂』『青楼昼之世界錦之裏』のリアリズムにうなり、なんとなく知ってるつもりの『東海道中膝栗毛』にドン引きする――児玉さんによるリメイク短編も3本収録されています。
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