善き人見てきました
差別には反対している、一時的と言っている間に取り返しがつかなくなる歴史が、それを動かしていた一人の学者の生活から描かれていて、視点が会話の途中で複数に切り替わる演出も、3人の演技力でとても理解しやすかったです。
家族の介護疲れ、愛情の持てるものとの生活、テナントさん軍服似合うな、と感じた後のゾッとする居心地の悪さとか、理解のできる身近な題材が極端な思想に飲み込まれていくのが怖かった。
自分は本来無関心な人間で、少しは良い人間と思われたくて行動しているところがけっこうありますが、罪悪感を抱えるのだけが思いやりの存在の証明にならないように今より注意深くなりたいと思う作品でした