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ことばを大事にする政治とは、問われたことに誠実に回答することだと思います。意見は違ってもいい、誠実に回答するかどうかがことばを大事にするということ。物証があっても状況証拠があっても「知らない」と言い続ければ、本当になるというのが、安倍政権以来の「政治的事実」の作り方だった。あるいは相手の言うことを全く汲み取ろうとせず、言いたいことだけを言いつのることが、「説明」の仕方だった。どんな問いかけも無視すれば、ことばは力を失います。いったんそういうことばの軽視が容認されれば、社会にことばの軽視が蔓延する。そういう時代を長く体験してきた、と私は思います。

そんな状況が長く続けば、社会は「学習性無力感」に覆われ、問うことの意味自体が無力化されてしまう。そうでなければ、暴力に訴えるしかない。そして現にそれが起こった。これが「ことばの破壊」だと私はずっと思ってきました。

ことばを使うことは、コストを支払うということでもあります。端的に時間とエネルギーを使う。効率化と対極にある概念です。ことばが機能する社会を作るには、どうあっても時間とエネルギーを使わざるを得ない。話が長いことは鬱陶しいことではあるけれど、我々の社会に必要なことでもあると私は思います。

石破さんには頑張ってもらいたい、と思うのです。

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