私はトップというのは個別政策に卓見がなくてもよくて、具体策を生むような大きなパースペクティブだけ持っておけばいい、という一般的な見方が全てだと思う。個別政策に卓見を持っていてもいいけれどトップの資質とはならないというのは、卑近な例でいえば橋下徹を挙げれば十分だと思う(個別政策が上手くいったかには大きな是非はあるが)し、具体策を生まないアジェンダ倒れのだまくらかしについて言えば実例の枚挙に暇がないというのはあるから、そう簡単な話ではないけれど。
ミュージシャンというのは本質的に人の心を救う人だと私は思います。そういうものを渇望する社会はとても傷ついているのだと思う。ハリス氏が旋風を巻き起こす社会は、つまりそういうことだと思う。自らの心の救い方は、「怒り」と「共感」という真逆の方法がある。どちらも異なる回復の段階においてどちらも有効に機能するようだが、長い目で強い力を持つのは後者だろう。トランプとハリス、好対照だと思います。(2/2)