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かつてその文庫なりに存在はしていたけれど、いつしか所在不明となってしまう文献というのがある。盗難や流出という可能性もなくはないにしても、基本的には整理の行き届きなどの問題が大きいのだろうと思う。時に長い時間が経ってひょっこり現れることがあるからだ。面白いものですね。

kokusho.nijl.ac.jp/biblio/3000
この如意輪寺経蔵本『倶舎論音義』は、正宗文庫(ノートルダム清心女子大学内)にあったとされ、長いこと所在が分からなくなっていたものです。これの写本とされる京都大学本が最古とされていたのですが、これでもう一段古いもので研究することが出来るようになりました。

2024年の今月、国文学研究資料館がカラー写真を公開してくれています。ありがたいことです。

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