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7月終わりから8月にかけて、通勤電車のなかでNetflix「地面師たち」と「サンクチュアリ」を観た。どちらもピエール瀧の怪演が気になるところでしたが、あまり人間味を出すのが得意ではないような気も。役柄の問題かもしれませんが。

私はテレビドラマを全然見ません。だから比較のしようがないのですが、少なくとも「サンクチュアリ」のような角界の裏側を批評的にドラマ化するようなことは、テレビでは難しいんだろうなと思います。「地面師たち」みたいな話も建設・住宅販売からたくさん広告料をもらっているテレビ向きではない気はする。

大きな創作のエネルギーを持つ人たちがNetflixに場所を求めてきているのかなと想像しました。

どちらも作品も暴力がテーマですし、静的なシーンもなくはないのですが、シティハンターのとき然り統制が行き届いている印象です。つまりテレビ的な見えない慣習をクリアできないけれど、今風のコンプライアンスはクリアする、ということで全体的な価値観のアップデートはテレビより進んでいる。それでいてエンタメとしてはそれなりにうまくいっている。

「昔のテレビは良かった」という声に迎合しなくても、十分に面白いものは作れるんでは?と思うのでした。

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