日本国語大辞典の第三版出版に向けて動き出したとのこと、これはことばに関わる界隈では大きなニュースです。日本国語大辞典、略して日国(にっこく)は日本で最大の国語辞典で知られていますが、1972年に初版、2000年に第2版で、いまJapanKnowledgeで広く使われているのが第2版です。私も大学院生の時に全13巻を購入しました。
https://www.shogakukan.co.jp/pr/nikkoku3/
2032年に完成させて、34年に発売を開始するスケジュールなんだとか。10年後ですね。辞書作りとしては非常に短い期間に仕上げなければならないのだと思います(これまでも内部で改訂の準備はしてきたでしょうけれど)。
第2版もそうですが、大学院生がアルバイトにかり出され、まさに人海戦術で作業が進められることでしょう。何と言ってもこの辞書の特徴は、可能なかぎり初出例を記載するというスタイルです。文献を縦横に利用しなければなりません。
私の専門で言うと、アクセント史が各項目に載っているのも特色です。…とここまで書いて、これは私の所まで仕事が来るのかな。まだ特に話はないけれど…。