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録画していた「光る君へ」を見た。越前で藤原為時が中国語でドタバタするお話。いつもは歴史学クラスタ、文学クラスタ、日本語学クラスタが騒いでおりますが、この話では中国語教育学クラスタ、中医学クラスタが騒ぐことだと思われます。まことに賑やかで喜ばしく思います。

私は修士論文を、平安後期の医学書『医心方』の漢字音で書きましたことと、配偶者が鍼灸師の資格を持つということで、日本語学クラスタでありながら中医学に右足の小指だけが入っているくらいのクラスタであります。舌診、脈診をきちんとするのでこれも喜ばしく思ったことでした。最近のスポーツ針で育った若い鍼灸師はそういうことしないですからね!

松原客館でのくだりは、もうちょっと前の時代(9世紀)だと渤海からの使節団がやってきたということが知られる。そこで、国守が本当に中国語ができたのかだが、少なくとも漢詩の応酬があったということで、コミュニケーションが取れた部分もあったとは、湯沢質幸『古代日本人と外国語 東アジア異文化交流の言語世界』に書いてあります。「光る君へ」で宋人に漢詩を披露するシーンは、そんなことを思い出したのでした。

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