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日本の古典和歌を埋め込みベクトルで分析する|yhkondo
note.com/yhkondo/n/nd321604729

近藤先生による。LLMで古今集、万葉集、和漢朗詠集を言語的観点から量的にその性質を探ったもの。

こういう研究は、ともすると、定性的観点から研究されてきた文学の成果で答えは出ている、と一段価値を低く見積もられがちとも危惧するのですが、定性的・定量的の両面から妥当性が確かめられてこそ、文学研究の成果も保証されるので、win-winの関係にあると思います。さらにいえば、文学村の閉じた成果がきちんと外の世界から関心を持ってもらえること、そのことを通じて研究が外に開き、新たなブレイクスルーも生まれる可能性を持つことが重要だと思います。

私は統計についてはマスターすることはできていませんが、先輩筋にバリバリ使う人がいたので、自分の研究との接点をそれなりに考えることはあります。文献資料に現れる漢字音というのは、常に古代中国語音への規範的態度と、学習に対する弛緩(いい加減さ)という態度と、日本語の位相で実現させようという態度とが混ざり合って現れます。それを定量的に記述できたら、と思うのです。LLMにもそのヒントがあるような気がして、しかしもう一歩踏み込めずにいます。

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