15年前くらいに作っていた古文献(漢字音)のデータを、いま公開に向けて新たに影印本をチェックしている。
15年前には、漢字の入力をJIS第2水準までで行うこととしていた。6000字ちょっとしか表示できないので、今昔文字鏡を使うのが広く受け入れられた方法だったのではないかと思う。いま文字鏡フォントなしで「Mojikyo M101 藺」と表示されても、何という字なのかさっぱり分からないが…
2010年前後はまだUnicodeはそんなに使われていなかったのではないか。覚えてないけれど。CJK統合漢字が話題になりつつあった気はするが。その頃は「CJKつっても所詮は2万字だしな」と思って、8万字とも16万字とも言われた文字鏡を使っていたのだった。
で、UTF-8がほぼデフォルトとなった現在、この手の入力は基本Unicodeである。これが面白いくらいにUnicodeの範囲に古代文献も収まる。もちろんない字もあるはあるのだが、2万字がこれほどカバーできているのは改めて感慨深い。
かつて、「すくもむし」(コガネムシの幼虫)を意味する「蠐螬セイソウ」なんて、文字鏡で探したなあ、などと懐かしい思いに駆られています。